変わらないものの良さ【葛利毛織】

ここのところ平成や昭和を振り返る番組をよく見かけるようになりました。
人々の生活の変化や技術の進歩には目を見張るものがありますね。
そんな目まぐるしく進化する時代の中でも、アニメや映画など昔の作品がリメイクされる事が多々あります。
多少ノスタルジックな面はあるにしても、人の心を打つ名作の力は時代が移っても変わらないということなのでしょう。
とはいえ、リメイクですから話の大筋は同じでも時代背景や人物像などが現代風にアレンジされたりすることはあるわけです。
「早く人間になりたい」でおなじみの妖怪人間ベムがリメイクされる事になったのですが、ベム・ベラ・ベロがもはや隠れて生きる必要がないくらいのイケメンと美女に!
これも時代に合わせたのでしょうが、人間ではない何かである事を感じさせる怖さは残して欲しかったなぁと思います。特にベラ(笑)
気になる方はググってみましょう!

「オッケーグーグル」と呟けば知りたい事がすぐにわかり、データを入力すれば複雑な立体も作れるプリンターすらあるこのご時勢。
時代に取り残されたいやいや古き良きを守り抜く服地メーカーがあります!

ステッラのイチオシ「葛利毛織(クズリケオリ)
すでにノスタルジックな風景ですね。

日本の毛織物生産のメッカ 尾州。
木曽三川の綺麗な水と湿度が本場の英国に近いことから、明治~大正期にこの地に産業が根付きました。

この尾州産地を代表するミル(織物工場)として知られる葛利毛織は、80年以上前から手織の感覚に近いションヘル織機(低速織機)にこだわり続け、現在でもほぼ全ての服地をこの機械で織り上げている世界的にも稀有な存在。
簡単に説明すると現代の高速織機が新幹線なら、ションヘルは原付きです!
ゆっくり丁寧に織れるということにはなりますが、
それだけ織る速度が違うわけですから、当然生産量も少なくなります。

それでは、ションヘルで織られる服地の魅力とは?!
低速で織られることによる目の詰まったしっかり感がまず一番。
それでいてバリッとした硬さは無く、しなやかな質感に仕上がっている点も魅力
技術力の高さと「ものづくり」の国日本の真面目な気質を感じることができます。
これからの季節は通気性の良いフレスコ調の生地や
独特なヌメリが特徴のウール&モヘアがオススメ
糸の特性をしっかり掴んでションヘルで織られた葛利のモヘア混は一味違います。
是非一度試していただきたい逸品です!
店頭には現物もありますので、是非お気軽に触って確かめてみてください

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