日本の原風景と中間色

新元号「令和」が発表され、世間はまさに新元号フィーバー☆
好き・嫌いという議論もあるようですが、私は西暦を使うのであまり関係ありません(笑)
生前退位という事もありますし、湿っぽくなるよりはお祭り騒ぎになる方がいいですね!
さらに、日本の古典からの初出典という事もあり、日本人らしさといったところも再注目されていますので、ひっそりと絡めていこうと思います♪
スーツの色・柄を考える時、まず一番初めに揃えるのは「濃紺やチャコールグレー」といったところでしょうか?!
では、少し冒険して日本人らしい色(日本人が好きな色合いと言い換えてもいいです)を考えていきましょう♪
姉妹店ブレスで人気の「アズーロ(空色)」や私がせっせと布教している「ブラウンやグリーン」などを推していきたいとこではありますが、冒険が過ぎるとの声も聞こえてきそうなので、少し抑えておきましょう(笑)
そこでオススメしていきたいのが、中間色!
簡単に説明すると彩度の高い色にグレーを混ぜた色を中間色と呼びます。
グレーを加えることでくすんだ様なトーンになり落ち着きがでるのに加え、色馴染みが良くなりスタイリングがしやすくなる点が魅力☆
これからの季節にぴったりの明るめのトーンを選んでも派手になりすぎず、一歩踏み出す程度の冒険でガラッと印象を変えられます♪
ちなみに日本人は昔から中間色を好む傾向にあるようで!
時代の政策や趣向から華美な色彩の仕様を制限された文化的な理由もあるそうですが、皮肉なことにこれは現代のビジネスマンも変わらないですね(苦笑)
もう一つは、日本の気候が中間色を好む色彩感覚を培ったという事もあるようです。
山地が多く、大きな川が流れる平野、山に囲まれた盆地。
実に国土の2/3が森林という日本!
湿度も高く、部屋から眺める野山の風景は靄がかかりくすんだ様な色合いに見えたことでしょう。
これこそが日本の原風景♪
どうりで、私も「グリーン(緑)」や「ブラウン(茶色)」といった色が好きなわけです(笑)

ステッラではすでに定番となりつつある「ブルーグレー」や「グレージュ(グレーベージュ)」など。
極端な話、グレーが混ざっている色は全て中間色となりますので、お好みのトーンがきっと見つかるはずですよ!

今季のイチオシは画像の「グリーングレー」日本語では殿茶(とのちゃ)と言ったところでしょうか?
グリーンのスーツはさすがに躊躇してしまう方も多いとは思いますが、グレーで程よくぼかされたスーツは非常に上品な仕上がりです☆
現代でも朝方には濃霧が発生したりします。
車を運転している方には迷惑かもしれませんが、ただの住宅街のような風景も幻想的にしてくれる朝靄や霧の中を歩くのは結構好きです♪
「令和」という少しノスタルジックな響きに感化されて「色」という視点で日本人らしさというものを考えてみました。

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