2020.07.13
ジェームズ・ボンドに憧れて
ある日ステッラメンバーのOさんから画像の添付ファイルと共に一通のメールが届きました。
次回仕立てたいものの相談として、このような文面が！
ピアース・ブロスナンが「007 ゴールデンアイ」にて着用していたような、
ゆったりとしたダブルのサージブレザーをインスピレーションに仕立てたい。
ふむふむ。
昔から、ボンドが劇中で着用しているものって人気ですよね。
そう考えると、007以外ではあまり聞かない気がしますが。
最近ではアメリカ版の「SUITS」あたりでしょうか？
それにしてもちょっと待てよと・・・。
何を隠そうこのOさん、実はまだ大学生。
ゴールデンアイ公開当初は、まだ生まれていません（笑）
007を観ているといっても、同世代ではダニエルクレイグ版を観ていればいい方でしょう。
初めてお仕立ていただいた時から、服が好きな子だなぁとは思っていましたが、
チョイスが渋すぎます！
そう考えると、ダニエルクレイグ版で途中からスーツはトムフォードになってしまいましたから、
先代のブリオーニにインスピレーションを受けるというのも頷けますね。
そうなると、サージの生地をどうするか？
往年のブレザーらしい生地となると、ここしかありません！
KUZURIこと「葛利毛織」
ウェイトは360ｇ/ｍと雰囲気抜群のサージながら、
ハリとコシだけでなくしなやかさも兼ね備えています。
前は開けて着たいという事でしたので、ピッタリの雰囲気になりそうです♪
釦は当然ゴールデンアイならぬ、金ボタン☆
ボタン位置やポケット位置など、細かいところにもこだわりが満載。
ただ似たものを再現しただけではない、
独自性も盛り込んだオマージュ・ジャケットと呼んでよいでしょう！
私自身、そこそこ映画好きで、よく一時停止をしながらどんな衣装を着ているのか観察したものです。
当時を思い出しながら、非常に楽しい時間を過ごせました！
仕上がりが今から待ちきれません♪
陽
